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伊藤紘 著
美術出版 株式会社芸艸堂
A4判変形 126ページ
4000円(税込み) |
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染まれ、文字たち
いま我々の生活の中には文字が溢れている。それは空気の存在のようなものといってもよいだろうし、人間にとってある面ではそれ以上に作用し、影響力をもっていると言ってよいかもしれない、日常、一般的に人々は意識して呼吸している訳ではなく、ましてや酸素を取り込んでいるなどという意識は、皆無に近いだろう。同じように我々は恒常的に文字に接していても、それが常に意識を持って接しているとは限らない訳である。それは瀕死の患者にとって、酸素を吸入することは絶対不可欠のものではあっても、健常者にとって酸素は無意識下に置かれているように、ある対象や個人にとっては注目すべき文字も、無関係の人々にとっては、唯の“一つの光景”に過ぎないだろう。幼少時から擦り込まれてきたそんなそんな光景や文字に対する感覚について、文字の側からの発言や運動に注目する中で、さまざまな環境に位置する文字たちの姿をみてみたい。
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